第二大阪警察病院
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股関節専門外来
股関節疾患に対する治療について
保存治療
  • 急性期で炎症が強い場合には、安静と痛み止めの薬(消炎鎮痛剤)などを使用して治療します。
  • 急性期の疼痛が軽減すれば、股関節可動域訓練、下肢筋力強化訓練を中心とした保存治療を行います
手術治療
  • 股関節軟骨が消失し、股関節痛が強く歩行や日常生活に支障をきたすようになれば、人工股関節置換術という手術治療を行います。
 人工股関節置換術前後のレントゲン
人工股関節置換術前後のレントゲン
当院の人工股関節置換術
・手術用ナビゲーションシステム
2018年より当院に導入しました先進技術です。
人工股関節のインプラントを高い精度で設置することができます。
人工股関節の脱臼を最小限におさえ、長期の耐久性を向上させます。
動作制限のない生活が可能です。
 ◆三次元コンピューター手術計画
手術用ナビゲーションシステム
術前に股関節のCTを撮影し、三次元データから患者様ごとに最適なインプラントを決定し、インプラントの最適な位置や方向を正確に計画できます。
 ◆ナビゲーション手術
ナビゲーション手術
・低侵襲手術(MIS: Minimally Invasive Su)
・筋腱温存型前方アプローチ(DAA: Direct Anterior Approach)
8〜10cmの小さな皮膚切開で、前方アプローチにて股関節を手術します。
筋腱を温存する低侵襲手術(MIS)ですので、手術後の回復が早く、早期の社会復帰が可能です。
人工股関節の脱臼を最小限におさえ、動作制限のない生活が可能です。
入院から退院までの流れ
入院から退院までの流れ
1.慢性疾患
① 変形性股関節症
関節軟骨は40歳ぐらいから老化が始まり、軟骨の水分が少なくなります。水分の少なくなった軟骨は弱くなるため、体重を支えにくくなります。もともと骨盤の屋根の部分(臼蓋)に形成不全があると、体重を支える面積が狭いため、早く軟骨がすり減ってしまいます。軟骨がなくなると骨と骨が擦れるため、ゴリゴリ音がしたり痛みがでてきたりします。体重が重い場合、下肢の筋力が弱い場合、関節周囲の骨折の後に変形がある場合などは、早く悪化していまいます。 まずは股関節の動きをよくするストレッチ訓練と下肢筋力強化練習(大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋など)を行います。体重の重い方は減らしてもらうことによって痛みが軽減する可能性があります。疼痛が軽度の場合には保存治療が中心ですが、変形と疼痛が強くなれば、人工股関節置換術が必要になります。
② 大腿骨頭壊死症
副腎皮質ステロイドを内服している人やアルコールをたくさん飲む人に起こりやすい病気です。大腿骨頭を栄養している血管の血行障害が生じ、その先の骨頭が死んでしまう(壊死を起こす)病気です。一度骨が死んでしまうと再生しないため、体重を支えきれずに圧潰(あっかい)を起こすと変形が進行して痛みが強くなります。疼痛が軽度の場合には保存治療が中心になりますが、変形と疼痛が強くなれば、人工股関節置換術が必要になります。
③急速破壊型股関節症
60〜80歳の方に多く、半年から1年の比較的短期間で急速に股関節が傷んでしまう病気です。初期の段階で診断することが難しく、一旦傷んでしまうと急速に進行するため、早期に人工股関節置換術が必要です。
④関節リウマチ
全身の関節の炎症が起こる疾患で、関節の内側にある滑膜に炎症が起こります。最近は薬による治療方法が進歩しましたが、コントロールが悪い場合には、炎症によって関節全体の軟骨がすり減り、軟骨が無くなると骨同士がすれ合って痛みが持続します。軟骨が消失した場合には人工股関節による治療が必要です。
2.外傷
①大腿骨頚部骨折
高齢者が転倒すると起こしやすい骨折の一つです。歩行能力の低下、認知症の発生、肺炎、静脈塞栓血栓症、合併症の悪化等の危険性が高いため、できるだけ早期に手術をして離床することが重要です。骨折部のずれ(転位)が軽度のものに対しては観血的整復固定術、ずれが大きいものに対しては人工骨頭置換術を行います。
②大腿骨転子間骨折
高齢者の転倒にて起こりやすい骨折の一つです。大腿骨頚部骨折と同様に種々の合併症を引き起こす可能性が高いため、できるだけ早く手術をして離床することが重要です。観血的整復固定術による治療を行います。
③大腿骨転子下骨折
転倒や交通事故などによっておこることが多い骨折です。早期の離床には観血的整復固定術が必要です。
④大腿骨骨幹部骨折
転倒や交通事故などによって発生しやすい骨折です。早期離床のために観血的整復固定術を行います。
3.その他
股関節炎、股関節周囲炎、一過性大腿骨頭骨委縮症、弾発股など