第二大阪警察病院
研修医について
研修医の体験記
真鍋侑資
 私は初期研修の2年間は別の病院で過ごしました。後期研修先を考える上で学生時代から興味のあったリウマチ・膠原病の分野を志すことを決め、縁あってこの病院のアレルギー・リウマチ膠原病内科で働かせていただくことになりました。
主治医として患者さんを担当させていただく中で、特に重要であると感じた点があります。それは「予測力」です。急性期病院で働く中で、時には重症例を診させていただく機会もあり、早く治療方針を決定しなければ患者さんの容態は刻一刻と悪化していきます。例えば、ステロイドや免疫抑制剤を投与されている患者さんが熱発で来院された際、自己免疫疾患であるか感染症であるか正しく診断できなければ、治療が逆に病態を悪化させることになりかねません。さらに治療が奏功しなかった場合、常に次の一手を想定していなければ退院というゴールまで辿り着くのは至難の技であると感じることが多々ありました。その様な経験をさせていただく中で、不測の事態に対応するための「予測力」を養うには科の垣根を超えた幅広い知識と患者さんの一挙手一投足を見逃さない臨床医としての観察眼が非常に重要であると感じました。
 昨今、専門領域だけでなく内科全領域においての知識を有した臨床医の育成が求められていますが、当院は科同士の垣根が低く、他科をローテートすることも可能であるため、稀少疾患からコモンディジーズまで多岐に渡る疾患を診ることができます。時には経験したことのない事態に直面し四苦八苦することもありますが、その都度周りに助けていただき、指導医の先生や諸先輩方のありがたさを痛感しております。一人前にはまだ程遠いですが、ここで培った経験を元にさらに邁進していきたいと思います。
ウィボウォ タンスリ

 私は大学を卒業してから、初期研修から後期研修2年目の今までこの病院で勤務しております。4年間を経て、当院あるいは当科の良いところを下記にまとめます。
・後期研修1年目から初診外来だけでなく、専門外来を担当することになります。急性期の管理だけでなく、患者さんの長期管理の経験を研修期間の早い時期から積んでいくことができます。
・外来・入院患者の治療方針は、90%以上自分で決めることができますが、困った時はいつでも相談できる上級医がフォローしてくれるので安心です。
・アレルギー・リウマチ膠原病内科には、他院で精査されても原因が特定できない炎症性疾患が紹介で集まってくるので、まれな疾患と出会える機会が増えます。
・発熱だけでなく、皮膚症状、関節症状、筋肉症状、呼吸器症状、消化器症状、神経症状など全身のさまざまな症状の組み合わせで現れる自己免疫疾患の患者さんが多いので、リウマチ膠原病のスペシャリストだけでなく、頑張れば、内科ジェネラリストに成長することもできます。
 ぜひ皆様にも味わって頂きたい我が病院の特徴です。ぜひ見学に来てください。