第二大阪警察病院
化学療法についてタイトル
化学療法とは…?タイトル
化学療法とは、抗がん剤を点滴等で投与しがんの治療を行う療法の事です。 外科手術による治療や放射線治療が局所的な治療であるのに対し、より広い範囲に効果が及ぶ治療法として、血液がんなどの手術の必要が無いがんや、目に見えないほど小さながんの治療、外科手術や放射線治療との組み合わせで(補助化学療法と言います)治療効果をより高める場合に用いられます。
以前は、患者さんに入院していただき、がん治療を行う事が一般的でしたが、当院も平成21年8月に15床(平成29年4月現在も15床)の外来化学療法センターを開設したことで、今まで以上に、通いでのがん治療(それまでは各診療科の処置室での少数実施でした)ができるようになりました。
数日間にわたる治療の場合や、薬剤投与が長時間に及ぶ場合、抗癌剤投与後の水分負荷が必要な場合、そしてそもそもの全身状態が不安定な場合、投与後のアレルギー反応が起こりうるレジメンの場合は、これまで通り入院しての抗がん剤投与となりますが、患者さんは日常生活を送りながらQOL(ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質)を維持し、がんの治療を続ける事ができます。
化学療法センター写真
※2016年度(2016年4月1日〜2017年3月31日)では、このセンターで5,103件の化学療法を実施しました。この数値にはがんだけでなく、関節リウマチ等の自己免疫疾患に対する生物学的製剤(アクテムラ、レミケード、オレンシア等)の施用を含んでいます。
外来化学療法の治療スケジュール(レジメン、プロトコール)は全て登録制となっており、レジメン審査委員会にてレビュー後承認されたものだけがシステム上でオーダー可能になっています。 安全対策として、血管外漏出やアナフィラキシーショック症状を患者さんが起こされた場合の緊急対応訓練を化学療法センター外の医療従事者に対しても年二回行い、対応(判定基準や投与する薬剤の順番や量)や手順書を病院内で統一したものを使うようにしています。
化学療法の流れタイトル
化学療法の流れフロー図
関連情報タイトル
■金つなぎの会(患者会)
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■看護師専門外来