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■定位照射 (SRT: Stereotactic Radiation Therapy)
5cm以下の比較的小さい病変に短期間(当院では1部位につき3〜4日)で集中して放射線を照射し、病変を「焼き切る」ような強力な照射法です。頭部(脳、顔面、頸部)、肺、肝の病変で、重要臓器(視神経、脊髄、腸など)が接していないことが条件になります。 ■強度変調照射 (IMRT: Intensity-Modulated Radiation Therapy)
20cm以下の病変で、重要臓器(脊髄、腸、だ液腺など)が接している場合、各方向のビームにモザイク状の強弱をつけることにより、重要臓器の線量を下げながら病変に十分な量の照射を行うことができます。副作用が少ないのが特徴です。1回の照射に15分くらいかかりますので、動きの大きい臓器には不向きです。 ■イメージガイド照射 (IGRT: Image-Guided Radiation Therapy)
最新型のリニアックにはフラットパネル検出器(FPD)が内蔵されており、デジタルカメラと同じ原理で、照射部位の画像を瞬時に液晶画面に表示することができます。コンピュータ計算により、2次元の透視画像から3次元のCT画像(コーンビームCT)を作ることもできます。これらのイメージガイドにより、照射直前に位置の補正を行うことで誤差1〜2mm以下の正確な照射が行えます。
5cm以下の比較的小さい病変に短期間(当院では1部位につき3〜4日)で集中して放射線を照射し、病変を「焼き切る」ような強力な照射法です。頭部(脳、顔面、頸部)、肺、肝の病変で、重要臓器(視神経、脊髄、腸など)が接していないことが条件になります。 ■強度変調照射 (IMRT: Intensity-Modulated Radiation Therapy)
20cm以下の病変で、重要臓器(脊髄、腸、だ液腺など)が接している場合、各方向のビームにモザイク状の強弱をつけることにより、重要臓器の線量を下げながら病変に十分な量の照射を行うことができます。副作用が少ないのが特徴です。1回の照射に15分くらいかかりますので、動きの大きい臓器には不向きです。 ■イメージガイド照射 (IGRT: Image-Guided Radiation Therapy)
最新型のリニアックにはフラットパネル検出器(FPD)が内蔵されており、デジタルカメラと同じ原理で、照射部位の画像を瞬時に液晶画面に表示することができます。コンピュータ計算により、2次元の透視画像から3次元のCT画像(コーンビームCT)を作ることもできます。これらのイメージガイドにより、照射直前に位置の補正を行うことで誤差1〜2mm以下の正確な照射が行えます。
■3Dコンフォーマル照射 (3DCRT: 3D Conformal Radiation Therapy)
病変の性質によっては、定位照射や強度変調照射の利点が活かせない場合があります。そのような病変には、当院では「3Dコンフォーマル照射」を行っています。病変の形に合わせて打ち抜いたビームを多方向から照射する方法で、十分高精度な照射法です。強度変調照射と異なり、各方向のビームにはモザイク状の強弱がついていないため、照射時間は短く通常5分以内です。ほぼ全身の病変に適用可能です。
病変の性質によっては、定位照射や強度変調照射の利点が活かせない場合があります。そのような病変には、当院では「3Dコンフォーマル照射」を行っています。病変の形に合わせて打ち抜いたビームを多方向から照射する方法で、十分高精度な照射法です。強度変調照射と異なり、各方向のビームにはモザイク状の強弱がついていないため、照射時間は短く通常5分以内です。ほぼ全身の病変に適用可能です。
がんなどの腫瘍性病変に一定量以上の放射線が照射されると、細胞内のDNAが切断され、それ以上病変が増大できなくなります。増大できなくなった病変は、人体本来の老廃物を吸収・排泄する機能により徐々に萎縮、瘢痕化します。
通常は照射開始後、3〜6か月かけて萎縮、瘢痕化が進みますが、部位によっては吸収・排泄が遅い場合や、逆に早い場合もあります。病変の萎縮、瘢痕化は個人差が大きいため、放射線治療終了後も診察、画像検査、血液検査などによる定期的な観察が重要になります。通常は5年程度観察を続け、それ以上の増大が見られなければ治癒したと判断します。
※ | 照射開始までに治療内容の説明と本人の同意(文書への署名)が必要です。 |
※ | 照射回数は3〜4回(定位照射)から5〜40回(強度変調照射、3Dコンフォーマル照射)まで病状により大きく異なります。医師の診察により、最終的な照射回数を決定します。 |