第二大阪警察病院
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女性骨盤底センター
センター概要(特徴・特色)
女性特有の悩みである尿失禁、骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤)、尿道憩室や 婦人科系術後の合併症の一つである膀胱膣瘻などを主に外科的に治療してまいります。
尿失禁や骨盤臓器脱は保存的治療もあり、患者様個々にあわせた治療を選択していきます。当院では基本的に女医が診療を担当しています。
当院は新病院を建設中ですので新病院になるまでは外来を本院と第二病院で行い、手術は本院で行います。 ご不便をおかけすることもありますが、ご了承いただけますと幸いです。
専門性の高い分野であり、だれでもが診察できるわけではありません。
お困りのところ大変申し訳ございませんが、初診の数に限りがあること、また、医師急病などで診察の変更をお願いすることも考えられますことをご了承いただき、ご協力いただけますと幸いです。
尿失禁
3つのタイプに分けられます。  
腹圧性尿失禁 咳、くしゃみ、縄跳びやジャンプなどおなかに力がかかった時にジャッ、ジャッと漏れる尿漏れです。薬もありますが残念ながら効果がある人は少数で“多少ましになったな“という程度にとどまります。軽症の場合は骨盤底筋体操が有効です。

中等症以上の場合は手術(TVT手術)で治療していきます。
切迫性尿失禁 映画や会話の途中でも急に尿意を催すといてもたってもいられず、トイレに駆け込まないと漏れそうになり、あとちょっとが間に合わず漏れてしまう尿漏れです。水に触れる、ドアノブを握った拍子に急にトイレに行きたくなるというのも典型的な症状です。投薬を中心とした治療になりますが投薬でも効果が不十分であったり、副作用で内服ができない場合はボトックス治療の適応になります。

遺 尿 “いつ漏れたのか分からない”、“座っていても漏れる” “夜間、寝ていても漏れている”などの尿失禁です。投薬治療になりますが、過活動膀胱の薬以外で効果が見られます。
これら尿失禁が混在している場合も多く、手術と投薬でようやくすっきりするという事もあります。 また、脊椎疾患(腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症など)が原因で起きる場合もあるため、慎重に治療方針を 決定していきます。
骨盤臓器脱
“膣からピンポン玉のようなものが飛び出してくる” “お股にモノが挟まっている”などの自覚症状があります。  
膀胱瘤 膣から、膣の壁と共に膀胱が飛び出してきます。高度になると排尿しにくかったり、意図せずに尿が漏れるなどの症状が出ます。
子宮脱 膣から子宮が飛び出します。子宮のみの場合は自覚症状が違和感のみという事もありますが、膀胱瘤を合併している場合もあり、その際は排尿の問題がでてきます。
直腸瘤 膣から膣の壁と共に直腸が飛び出します。自覚症状があまりないことも多いのですが、高度になると排便しにくいなどの排便障害が出てきます。
膣断端脱 子宮を摘出した後の膣断端がひっくり返って小腸や膀胱が飛び出してくることがあります。
直腸脱 直腸が肛門から飛び出すことを言います。この場合、消化器外科と連携を取って治療します。
骨盤臓器脱を治すには手術しかありませんが、決して悪い病気ではないため必ずしも手術で治す必要もありません。保存的治療としてペッサリーリングやサポート下着もあります。 それぞれ、良い点と悪い点がありますのでよく理解して自分に合った治療を選択していきましょう。
手術
全身麻酔下に行います。どの手術方法を選択しても10%程度で再発が起きるといわれています。
膣式子宮全摘+膣閉鎖(+膣断端挙上)
子宮がかなり下降している患者様に適しています。異物の挿入がないため合併症も少なく、お腹に傷もできません。膣を閉鎖してしまうと性交渉ができなくなります。性生活のある方は膣断端を挙上する方法をとります。
後膣壁形成
直腸瘤のみの場合に行います。弱くなっている部分を縫い縮めて補強する手術です。
膣式メッシュ手術(TVM手術)
膀胱瘤が主の患者様がよい適応になります。膣壁を切開し、メッシュ状のシートを膀胱と膣の間に埋め込みます。
ロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術(RSC/RASC手術)
子宮脱±膀胱瘤±直腸瘤の患者様がよい適応になります。膣壁を切開し、メッシュ状のシートを膀胱と膣の間に埋め込み、背骨の近くに固定します。 子宮の一部を残しますので(子宮上部切断)、性機能に関しては この方法が最も良いとされています。
図1
図2
保存的治療
臓器脱は生命にかかわる病気ではありませんので、必ずしも手術の必要はありません。 手術の合併症が怖い、全身麻酔の手術が受けられないなどの患者様は保存的に症状を軽くすることができます。
ペッサリー
近年様々な種類のペッサリーが出てきています。通常のリング型では自然に脱落してしまう方やペッサリーを入れると尿が漏れてしまう方でも当院のペッサリーで保存的に治療できている場合もあります。おりものや出血が起きることがありますが、心配はいりません。なるべく清潔にお使いいただくために、自己着脱の指導も積極的に行っています。
ペッサリー
サポート下着
下着の上から装着するタイプと直接下着として使用するものがあります。下着なので、ご自身でご購入いただいていますが、ご紹介しています。
尿道憩室
尿道に小部屋ができてしまい、排尿するたびに小部屋に尿がたまってしまいます。緊満してくると痛みを感じ、何かの拍子に膿のようなものが排泄されると楽になります。また、頻尿や下腹部の違和感の原因になることもあります。
膀胱
治療
基本的には憩室を切除し、尿道との交通している部分を縫い閉じます。あまりに巨大な場合は陰唇の脂肪を一部用いて再発の予防を行います。
膀胱膣瘻
婦人科系の術後に起きてしまう合併症の一つです。膣と膀胱にトンネルができてしまうので、常に尿が膣に流れ込みます。常に尿が漏れる場合や若い方では膣圧が高いため、膣にある程度尿がたまった時にジャーっと出ることもあります。生活の質を著しく低下させるため外科的に経腟的(膣から)ないしは経腹(お腹から)で治療します。残念ながら再発してしまうこともあります。特に放射線治療後では組織の血流が悪く、手術できない場合もあります。
診察スケジュール・担当医
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本郷
寺田
本郷
寺田
本郷
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本郷 骨盤底筋体操外来 骨盤底筋体操外来
※完全予約制(含 初診)
担当責任者:髙田部長